「再開発計画が白紙」中野サンプラザよりヤバい…築古マンションの不安な先行き

公開日: 更新日:

「耐震診断の結果、耐震補強が必要ないものも中にはあります。もし補強が必要な場合、技術的にできないものと高額の費用がかかるものとがあり、耐震化によって以前より住みづらくなることもあります。耐震補強工事が難しい場合、建て替えることになりますが、所有者全体の5分の4以上の賛成が必要です」(長谷川高氏)

■建て替えは立地次第

 建て替えが実現しやすい条件の一つが、容積率緩和などの特例で以前より高い建物が建てられるケースだ。

「例えば、現在6階のところに20階のタワーが建てられれば、余った住戸を販売することで地権者の負担が軽減ないしなくなることもあります。もう一つが物件が都心にあるケースです。建て替え費用が坪200万円として、70平方メートルの場合、共用部も含めた負担額はだいたい5000万円を超えることになります。しかし、現在、都心3区の新築価格が1億5000万円から2億円ほどなので、お金を用立てられる人にとっては前向きに検討できるのではないでしょうか」(長谷川高氏)

 しかし、こうしたケースはまれで、大半の築古マンションは建て替えが難しいのが現実なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  2. 2

    愛知県犬山市にある「もうひとつの万博」に行ってみた “本家”と違いストレスフリー&コスパよし

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(16)小熊を屋内で放し飼い「筋肉、臭い、迫力、存在感がぜんぜん違った」

  2. 7

    長嶋茂雄と連れ立って石原裕次郎さんのお家で朝まで豪遊した顛末 試合は雨天中止と思ったのに…

  3. 8

    僕は宝塚シニアの3年時、全国大会初出場でPL学園からスカウトされた。後に阪神同期入団する二塁手は…

  4. 9

    長嶋茂雄さんは当然のように電車改札を「顔パス」しようとして、駅員に捕まった

  5. 10

    “中居正広寄り”の古市憲寿氏と視聴者のズレはどこで生まれた? フジ日枝批判での存在感は早くも過去のものに