物価高騰「48カ月連続」は確実、体感インフレは1年前の1.2倍に…石破首相へ求ム、生活防衛策
エンゲル係数アップに直結するコメは相変わらず高い。7月の米類は前年同月比90.7%増で高止まり。出回り始めた2025年産の早場米は5キロ5000円前後で取引されていることから、米価下落は期待できそうにない。
■荻原博子氏「政治は生活の手助けをしようとしない」とバッサリ
日銀の「生活意識に関するアンケート調査」(7月発表)によると、「1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか」との質問に対する回答は平均で「+19.5%」。体感は1.2倍ということだ。
「自公与党が推す現金2万円給付は風前のともしびですし、消費税減税については野党の主張がバラバラで実現の見通しが立ちません。政治は生活の手助けをしようとしない。政府は電気・ガス料金について7月使用分から3カ月間、計3000円程度を補助していますが、知らない人が少なくありません。政策効果は全く上がっていないと言っていい。この夏の暑さは災害級です。例えば東京都心の8月の猛暑日(最高気温が35度以上)は11日を数え、過去最多。電気・ガス補助を月3000円に引き上げるくらいはやらないと。現金給付や消費減税と違って、政府が決定すれば実行できるのですから、すぐにやるべきです」(荻原博子氏)