豊島区の中古マンションまで“億超え”だが…割安でキレイ「買い取り再販物件」の注意点
物件状況について書かれた重要事項調査報告書のチェックも必須だ。仲介業者を通じて取得できる。
「マンションのことを最も把握しているのが管理会社ですが、報告書で過去の修繕履歴、修繕積立金の額、漏水の有無、耐震診断の実施の有無や、その結果などを確認すべきです。可能であれば、住民に声をかけて音の問題や近隣トラブルを聞き出すことも有効です。報告書にない事実が明らかになることもあります」(長谷川高氏)
■築古でみるべきポイント
特に築古の場合、チェックしておきたいのが毎月支払う修繕積立金だという。
「古い物件ほど修繕積立金が積み上がっていないといけないはずですが、昔は大規模修繕計画自体がないマンションも多かったことから、月の修繕積立金が安いままになっているケースもあります。住民の意識やモラルが高いほど、修繕積立金の額は高くなっているものです。こうしたマンションであれば、逆に古くても管理がしっかりしている可能性が高いと言えるでしょう」(長谷川高氏)
買い取り再販物件を検討する際、最もやるべきことは管理状態の精査と言えそうだ。