トランプ大統領の「テレビ新聞潰し」が日本にも上陸する日

公開日: 更新日:

 どういうつながりで来たのかはわからないが、“植民地”の日本に、カークの超保守団体支部をつくれという、トランプの意を受けてやって来たのかもしれない。

 トランプのモノ真似をした極右政党が議席を伸ばし、慌てた自民党石破茂を引きずり降ろし、5人が総裁選に出馬した。彼らは極右政党の影に怯え、口をそろえて「移民政策を厳しくする」と口にした。そのうち彼らは「マイノリティーの権利擁護反対」と言い出すかもしれない。

 戦後80年。この国はアメリカの属国のままであり、主権を取り戻そうとしたことは一度としてなかった。当然だが「主権を取り戻す」などという首相も一人としていなかった。権力の番犬を任じるマスメディアもその核心部分を問いたださない。従って日本人の多くは憲法にある「国民主権」は自分たちのことではないと思っている。

 真の民主主義を経験したことのない日本に、ミニトランプ型政治家をつくれば、あっという間に日本人は熱狂し、1億総「トランプ万歳」になる。彼のモットーは「私は君の意見には反対だから、君が発言する権利はない」である。

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  2. 2

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  3. 3

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  4. 4

    高市早苗氏は総裁選“決選投票”にも残らない? 完全裏目の「鹿スピーチ」でまさかの大失速

  5. 5

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(46)“吉永小百合論”、「偏見に満ちているかもしれない。でも、それでいい」

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 8

    「サナエノミクス」が苦しい家計に追い打ち! 物価高ガン無視で“利上げ牽制→インフレ加速”のトンチンカン

  4. 9

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  5. 10

    新庄監督の去就は“白紙”と強調…日本ハム井川伸久オーナー意味深発言の真意