遅すぎた利上げで日銀が陥ったジレンマ…植田総裁の慎重な物言いがアダで円安加速、長期金利も上昇

公開日: 更新日:

「買いオペ」は口先介入

 今年1月の利上げ以降、日銀内には「4月会合で上げられないかとの動きもあった」(日銀関係者)というから、年明けから早期の利上げも視野に入る。積極財政でインフレ促進のアクセルを踏み続ける高市政権の下では、むしろ日銀のブレーキが早いに越したことはない。

「今年度の補正予算で大盤振る舞いしたうえ、来年度予算案の一般会計は過去最大の120兆円超に上る見込みです。財政規模が野放図に膨張し、待ち受けるのは国債増発と長期金利の上昇です。植田さんは長期金利が『異常な上昇を見せた場合に買いオペも辞さない』との態度を見せていますが、国債を減らし始めた状況で買い増しするわけにはいかないし、売り浴びせのリスクもある。要は口先介入に過ぎず、簡単には買えません。まずはインフレ抑止です」(斎藤満氏)

 物価の番人たる日銀が動かなければ、来年も物価高に苦しむ一年となる。1人5000円程度のおこめ券やクーポンなんて、いよいよ「スズメの涙」にすらなりゃしない。

  ◇  ◇  ◇

 高市政権のデタラメ経済政策に国民は翻弄されるばかり。日本の経済はどうなるのか。【もっと読む】【さらに読む】も必読だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    高額療養費制度があるから医療保険はいらない? 病院の窓口業務を行う筆者が実際に骨折して感じたこと

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    国内でも失われつつあるスタバの居心地のよさ…米国本社が日本事業を売却へ

  4. 4

    民間銀行vsゆうちょ銀「100年戦争」復活か? 実体は郵便局救済!郵政民営化法が改正へ

  5. 5

    ホルムズ海峡再封鎖で日本は原油危機から脱出できず…高市政権が胸張る「代替調達」説明にも疑義アリ

  1. 6

    7割の企業がナフサ不足の影響「強まっている」の深刻…政府強弁“目詰まり解消”の限界はっきり

  2. 7

    預金金利は上昇でも…日銀利上げがもたらすのは「格差の拡大」

  3. 8

    累積赤字540億円!クールジャパン機構の統廃合は「当然の帰結」…グーグル日本法人元社長が抱いていた違和感

  4. 9

    片山・ベッセント会談で飛び交う臆測…迫る39年半ぶり円安でスピード利上げはあるか?

  5. 10

    原油上昇から9カ月遅れで襲い来る狂乱物価を高市政権が野放し…今も補助金政策にドヤ顔の経済オンチ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 2

    高額療養費制度があるから医療保険はいらない? 病院の窓口業務を行う筆者が実際に骨折して感じたこと

  3. 3

    高市早苗氏に経歴詐称疑惑…事務所が認めた!「議会立法調査官」は“造語”だった

  4. 4

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  5. 5

    高市首相は筋金入りの嘘つき! 経歴詐称疑惑で米下院関係者が決定的証言「インターンだった」SNSで猛拡散

  1. 6

    バナナマン日村が体調不良で休養するまでの“暴食・連食デイズ”と妻・神田愛花「お腹いっぱい食べさせる」の献身愛

  2. 7

    「2世タレント」がまた! 俳優の村上虹郎が交際女性への壮絶DVで書類送検…父親は村上淳、母親は歌手UA

  3. 8

    西武選手の希望が木端微塵! 本拠地「完全ドーム化」は事実上不可能…根性頼みで過酷な夏へ

  4. 9

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 10

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ