ダイドーは2万台削減、サッポロは撤退…縮小する自販機市場に参入する企業の思惑

公開日: 更新日:

 キャッシュレス化に対応するための機械更新も負担だ。全国の自販機はピークの00年に約560万台存在したが、撤去が進み、現在では約390万台まで減少した。飲料総研によると、近年のシェアはコカ・コーラとサントリーの2社で約半分を占め、ダイドーはアサヒ、キリン、伊藤園などと同様に少数派だ。コカ・コーラはスマホ連動型のスタンプを貯めるシステムで先行する。

 こうした中、サッポロホールディングスは自販機事業からの撤退を決めた。傘下のポッカサッポロが運営する自販機事業を10月1日付で、飲料メーカーのライフドリンクカンパニーが新設する子会社に承継する。対象事業は約4万台を運営し、25年度の売上高は96億円だった。

■ライフドリンクカンパニーとは?

 なおライフドリンクはサッポロとは別に、スキマデパートから自販機運営の2社の株式を取得する予定だ。ライフドリンクは、どのような企業なのか。

「イオンなど大手小売りのPB商品の生産を受託している企業だ。自社製品では楽天市場などで販売する1本50円台の炭酸水『OZA SODA』が代表的だが、企業の知名度はまだ低い。自販機事業への参入は販売チャネルを増やす狙いがある」(前出の関係者)

 自販機市場に新たな顔ぶれが現れそうだ。

 小売業が主要チャネルの大手飲料メーカーにとって、高コストの自販機事業は足かせとなりつつある。縮小市場でもあり、今後も業界の枠を超えた業界再編が予想される。

(ライター・山口伸)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スマスロ『からくりサーカス2』にユーザーから厳しい評価 射幸性高い人気シリーズが直面する「2作目のジンクス」

  2. 2

    矢沢永吉が秋ツアーで"また"歴史を変える!「長者番付1位」と驚きの成り上がり秘話

  3. 3

    巨人ドラ1候補に花巻東・古城大翔が急浮上! 父はG戦士「振り向けば古城」、岡本和真の後釜育成急務

  4. 4

    安青錦3度目Vはアッパレだが、私の大の里への評価は甘かった。両横綱よ「13勝の壁」を破ってみせよ

  5. 5

    パチスロ愛好家の漫画家ユキヲ氏に聞いた 自作『邪神ちゃんドロップキック』パチスロ化への思い

  1. 6

    中京大中京から享栄へ、大藤監督が明かす“異例の転身”の真相

  2. 7

    東証で新たな動き…1月~7月までに上場廃止を選択する企業が過去最多のナゼ

  3. 8

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  4. 9

    長崎でも高市首相はスカスカ挨拶…戦争責任「反省なんかしておりません」95年の発言がSNSで猛拡散

  5. 10

    ヤクルト「早すぎた続投宣言」の代償…池山監督の来季続投決定後に泥沼、投手陣も崩壊