著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

楽天GがみずほFGと資本業務提携 金融庁のお墨付きで再出発

公開日: 更新日:

 また、一連の再編により、楽天銀行は完全子会社として楽天カードと楽天証券HGをぶら下げる形になる。これにより、楽天カードなどは資金調達を楽天銀行から短期で賄えるようになり、数百億円分の金利コスト削減が見込まれる。

 楽天銀行の口座数は1763万でネット銀行最多。アプリを一本化すれば、顧客の資産把握が容易になり、本人確認の手間を減らせる効果が期待できる。将来的にはカード発行枚数並みの3300万口座を目指すという。楽天銀行は東証プライム市場上場を維持し、28年3月期に約330億円、中長期では年850億円以上の経常利益押し上げを狙う。

 だが、楽天Gによる金融部門の再編は、24年4月にいったん表明したものの、同年9月に「携帯通信事業に注力する」として取り下げた経緯がある。当時、楽天Gは、「携帯事業(楽天モバイル)への巨額投資に伴い、その償還資金の捻出に苦慮していた」(メガバンク幹部)とされる。金融事業の再編は、グループの資金捻出を意図したものだったわけだ。さらに、「上場している楽天銀行の傘下にカードや証券を収めるという考えに、金融庁がガバナンスの観点から難色を示した」(同)という事情も重なった。

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