中国BYDが「ラッコ」発売 海外メーカー初のEV軽自動車は日本市場で売れるか?
BYDは15年にEVバスで日本市場に参入し、23年に初の乗用車「アット3」を発売した。25年におけるアット3の国内販売台数は僅か3742台。今回の軽投入で日本市場を開拓するのが狙いだ。
中国とは対照的に日本のEV普及率は3%に満たず、国内メーカーも売れるEVを開発できなかった。トップシェアの日産「サクラ」でも4年間の累計販売台数は約10万台。日産は10年に「リーフ」を発売したが、ガソリン車の後塵を拝した。
「EVはガソリン車よりも価格が高い上に、充電インフラが整っていないため、ニーズも限定的だった。一般的な集合住宅では充電できない。メーカーもハイブリッド車に注力し、充電インフラの整備に力を入れなかった。後にEVの開発を始めたが、既存のガソリン車の生産ラインを活用するため制約が多く、時間がかかっている」(前出のメーカー関係者)
だが、26年上半期の国内EV販売台数は前年比2.1倍で5万9000台を突破した。国は1月からEV補助金を90万円から130万円に増額。トヨタ「bZ4X」や日産の新型「リーフ」など、国内勢の新車も牽引した。
ハイブリッド車の売れ行きが好調な北米を中心に、EV化に逆行する潮流もあるが、国内では成長期を迎えようとしている。市場拡大の勢いに乗れるのか、ラッコの今後に注目が集まる。
(山口伸/ライター)


















