「金農旋風」再来に現実味…オリ吉田輝星の弟でエース大輝の豊富なスタミナと野望が原動力

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 秋田・金足農が2年連続で甲子園切符を掴んだ。

 22日の鹿角との決勝戦で延長十回タイブレークの末に勝利。オリックス吉田輝星の弟でエースの大輝(3年)が10回を1失点で完投した。昨夏は西日本短大付(福岡)相手に初戦敗退。吉田は「チームは全国優勝を掲げている」と、昨夏のリベンジを誓った。兄の輝星は、2018年夏にエースとして1回戦から決勝まで全試合に先発し、全881球を投げて準優勝に導いた。

「今年もチームの浮沈は吉田の右腕にかかっている」と、セ・リーグの某スカウトがこう続ける。

「最速146キロで上背は178センチの大輝の方が大きい(輝星は175センチ)。が、現時点の実力は兄の方が上でしょう。ただ、大輝も負けてはいられない。昨夏のリベンジはもちろん、本人も『高卒プロ入り』を目指していると聞きました。兄が甲子園で一気に評価を上げたように、大輝も甲子園で名前を売る必要があるのです」

 県大会は4試合に登板し、計24回を2失点。準決勝のノースアジア大明桜戦で完封勝利を挙げ、決勝も1失点で完投した。ちなみに金足農は、大輝が3年になる年に甲子園で勝てるチームをつくってきた。豊富なスタミナと、野望を胸に秘めるエースを中心に、今夏も再び「金農旋風」を巻き起こすか。

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