姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

武漢では飛び降り自殺者も…SNSで発信される断末魔の叫び

公開日: 更新日:

 山東省から湖北省に派遣される看護師。母親でもあるこの女性が荷造りを進める傍らで、今生の別れを予感したのか、5~6歳とおぼしき男の子が必死にわめく。「病気がうつったらどうするの。病気(の治療)なんて誰かがやればいいじゃないか。このドアから出ないで。ママにいてほしいんだ」――。春節入りした中国で、国民の涙を誘ったのがこの動画だった。

 同31日、自撮りの画像とともに病院の内部事情を暴露するツイートが拡散。「病院は私が死んでないとわかると、私の酸素(吸入の管)を抜いた。最善を尽くすと医者は言うが何もしていない。(私を)殺そうとたくらんでいる」。この患者にはまだ、スマホを操作する力があるようだ。中国政治の内部事情に詳しい在日中国人は「地方政府はSNSで拡散するこの患者を邪魔者扱いしている可能性がある」と言う。

 2月1日、自殺現場の動画が着信した。武漢市武昌区で自殺者が出たようだ。動画に添えられたコメントは「男性は病院をたらい回しにされた揚げ句、橋からの飛び降り自殺を選んだ」。

「マスクも買った、消毒液も買った」と一安心する男性が、体に消毒液を吹き付けて車に乗り込んだ。たばこに火をつけた瞬間、火だるまに。同2日、焼け焦げた男性の画像が飛び交った。

 中国のSNSからは断末魔の叫びが聞こえてくる。 (つづく)

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