新型肺炎は終息見通せず 五輪“開催ありき”組織委の無防備

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 春から夏にかけて高温多湿の気候になれば、国内の新型肺炎の広がりも落ち着くのではないか――との見方もあるが、年間を通じて平均気温が25~30度ほどのシンガポールでも感染者が続出しているから楽観できない。国際スポーツクライミング連盟は、感染拡大が続く中国の重慶で行う予定だったアジア選手権(4月25日~5月3日)の開催地と日程を変更すると発表したが、東京五輪も同じ状況に陥る可能性は十分あるのだ。

 森会長は感染の恐れが少ない隔離されたVIPルームなどで競技を観戦するから“お気楽”なのだろうが、一般客は違う。40度近くにもなる高温多湿の厳しい環境の中で、さらに息苦しいマスクを身に着けての観戦なんて耐えられるのか。

横浜港に停泊中のダイヤモンド・プリンセス号をめぐる日本政府の検疫体制の不備は、世界で非難されている。福島原発事故でも明らかになった通り、事故などに対して『何となく大丈夫』と考える日本国民に対し、外国人は自分の身の安全を守るために厳しい目でとらえる。新型肺炎が拡大すれば、日本政府の対応を懸念して来日を避ける動きが出るかもしれません」(厚労省担当記者)

「何が何でも開催ありき」ではなく、あらゆる状況を想定して冷静に見極めてほしいものだ。

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