立花孝志党首or日本維新の会 嘘つきはどっちだ?兵庫県知事選デマの出処なすりつけ合いの醜悪

公開日: 更新日:

 昨年の兵庫県知事選で拡散したデマをめぐり、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首と日本維新の会が醜悪バトルを繰り広げている。パワハラ疑惑で失職した斎藤元彦知事の再選につながった流言の出所をなすりつけ合っているのだ。どちらが真犯人にせよ、民主主義の根幹である選挙に影響を与えた責任は極めて重い。

 コトの経緯はこうだ。

 知事選で立花党首は公職選挙法違反の疑いがある「2馬力選挙」を展開し、斎藤疑惑を告発後に自死した西播磨県民局長を誹謗中傷。その死について〈斎藤知事の責任に見えるよう印象操作した「黒幕」〉などとして、当時の竹内英明県議の名前を挙げた文書を公開した。竹内氏は県議会が疑惑追及のために設置した百条委員会のメンバーだった。標的にされた竹内氏は知事選後に辞職し、先月、命を絶った。

 それ以降、立花党首は文書の出元について「岸口さんやねん、副委員長」と言い出し、先週末の会見では「百条委員会の副委員長の岸口さんからいただいた」と明言。名指しされた維新の岸口実県議は「立花さん側が誤解している」「私からは情報提供していない」などと釈明したものの、先週のTBS系「報道特集」が昨年11月の文書受け渡し時に同席した千葉・四街道市議の「間違いない」という証言を放送した。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」