著者のコラム一覧
選挙ウォッチャーちだい選挙ウォッチャー

全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、2024年11月に1審勝訴。

本番の参院選に向け、統一教会も巻き込み助走…ぶっ壊すのはNHKではなく「日本の社会」

公開日: 更新日:

 不幸の連鎖を生む反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」(N国党)の周辺が騒がしい。昨年の兵庫県知事選での「2馬力選挙」をめぐり、さまざまな疑惑が持ち上がっている。それでも党首・立花孝志は、いまなお必死で党勢拡大をもくろんでいる。

 今夏の参院選で1期目の浜田聡が改選を迎える。その前哨戦に位置付けられる東京都議選(6月13日告示、22日投開票)に向け、政治団体「自治労と自治労連から国民を守る党」を立ち上げ、全選挙区に候補者を擁立する計画を立てている。対象は統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者たちだという。

 浜田は2022年の参院選中に安倍晋三首相銃撃事件が発生して以降、統一教会に接近。関わりを断ち切る自民党議員たちを尻目に、会合などに積極的に参加して関係を深めてきた。24年度予算成立後、慣例行事のあいさつ回りでN国党の控室を訪ねた当時の岸田首相に「統一教会の意見を聞くことも大事」などと、直談判したこともあったほどだ。

 都議選をめぐっては、前広島県安芸高田市長の石丸伸二率いる地域政党「再生の道」も全選挙区に候補者擁立を構想。立花と袂を分かった「つばさの党」の代表・黒川敦彦らが率いる「政治団体Q」も全選挙区に候補者を立てると発表しており、浜田の団体まで参戦するとなれば、ますますカオスな選挙になりそうだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  3. 3

    【独自!】国民民主党にまた不祥事…63歳“激ヤバ”新人都議がコンサル報酬「不払い」でトンズラ

  4. 4

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 5

    国民民主党・玉木代表が維新にイチャモン連発! 執拗な“口撃”は焦りの裏返しなのか?

  1. 6

    やっぱり破綻した備蓄米制度…販売期限延長でも消えない「売れ残りリスク」

  2. 7

    “陰の首相”が見せつけた手練手管のバランス感覚…自民党総裁選前倒し議論、選管メンバー構成の妙

  3. 8

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  4. 9

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  5. 10

    「石破続投」濃厚で党内政局は形勢逆転…そしてこれから始まる“逆襲劇”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  2. 2

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  3. 3

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  1. 6

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    福山雅治“ローション風呂”のパワーワード炸裂で主演映画とCMへの影響も…日本生命、ソフトBはどう動く?

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 10

    国民民主党・玉木代表が維新にイチャモン連発! 執拗な“口撃”は焦りの裏返しなのか?