立ち往生する石破政権に旧安倍派が大暴れ…“歩くヘイト”杉田水脈氏頼みで自民党は衰退の一途

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 自民党の旧安倍派はロクでもない輩の集まりだ。これは間違いない。12日の参院議員総会で西田昌司議員が「石破降ろし」の狼煙を上げた。改選を迎える夏の参院選をにらみ、「今の体制では全く戦えない。総裁選を実施し、新たなリーダーを選び直さないといけない」とわめいたのだ。党勢衰退に拍車をかける裏金議員がよく言ったもんだが、旧安倍派の連中は拍手喝采のようだ。あのヘイト議員の出戻りも画策。旧安倍派は自民凋落の象徴と言っていい。

■西田氏は裏金411万円、政倫理審で「派閥が」「秘書が」連発

 非公開の総会を終えた西田議員は、妙に勝ち誇った様子で報道陣の前に現れた。自公与党が衆院で過半数割れした昨年の総選挙を念頭に、「国民の審判が出ている。その方(石破首相)がもう一度、参院選の看板であるということはありえない。今は予算成立させないといけないので支えないといけないが、その後は参院選に向けた体制を考えるべきだ」と持論を展開。現職首相かつ党総裁を「その方」と呼ぶあたり、憎悪に似たものを感じる。現体制で戦えない理由は「すべてが」と言い切り、全否定した。

 確かに石破政権の国会運営はメチャクチャだ。高額療養費制度の改悪に対する世論の批判が高まると、方針を二転三転。挙げ句、凍結した。5年に1度の見直しを迫られる年金制度改革についても、重要広範議案に指定しながら、参院自民の反発で関連法案を提出できず漂流。野党に攻撃材料を与えている。

 だが、本を正せば自民衰退は裏金事件に起因する。旧安倍派は2022年までの5年間で計約6億7500万円をちょろまかし、7人が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で立件され、3人の有罪が確定。石破退陣を要求した西田議員にしても裏金411万円をつくり、昨年の政治倫理審査会では「派閥が」「秘書が」を連発し、責任転嫁した。

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