日米関税合意“ご破算”の予兆…赤沢大臣は言い訳連発「法的拘束力ないが…」フワフワ答弁の情けなさ
石破首相は無期限の続投宣言
果たして、石破首相が続投理由に挙げる「着実な履行」に至るかどうか。むしろ「ご破算」もあり得る。何しろ、2019年に安倍政権と交わした日米貿易協定も反故にした「普通ではない大統領」が相手だ。
石破首相は続投期限について、予算委で「日米合意で事業者が不当な不利益を受けないかということまでは見ていかねばならない」と理解を求め「断定できない」と言っていたが、これでは無期限の続投宣言ではないか。
「肝心の合意内容は、不平等・不透明・不確定です。いくら『着実な実施』を迫ったところで、相手は石破さんが言うように『普通ではない』わけで、約束を果たすかどうかは何の保証もない。すでに日米双方で合意内容に齟齬が生じ、米側に都合よく拡大解釈される余地もある。石破さんは米国からの高めの要求が少し下がったことにホッとして、今後の不確実性を理由に総理の座にしがみついているように見えます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
トランプ大統領が不満を抱けば、対日関税率は再び25%に戻る可能性がある。続投のエクスキューズはいつまでもつか。
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トランプ大統領は過去にも、重大な約束違反を犯している。同じ轍を踏まなければいいが…。●関連記事【もっと読む】『日米関税引き下げは「合意文書なし」の口約束…チラつくトランプ大統領の“ちゃぶ台返し”』で詳報している。