著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

開示された3回目の「森友文書」で発覚! 財務省「黒塗り」の“お寒い”内情

公開日: 更新日:

 写真は、左が裁判所に提出された陳述書そのもの。右は提出直前の最終形とみられる。どちらもほぼ同じ内容と思われるが、右は本文が全面黒塗りの「のり弁」、左は本文がすべて開示されている。ところが「のり弁」で唯一明らかにされている池田氏の名前の部分だけ、左では黒塗りになっている。このちぐはぐさは何だろう? 省内で意思統一ができていないとしか思えない。木村市議自身もこの文書を見て「雑な作業ですね」と語った。

■事実確認せず公文書に記載

 木村市議が起こしたこの裁判をきっかけに森友事件が世に知られ、安倍政権を揺るがす政治問題へと発展した。財務省にとってはまさに“天敵”だろう。開示文書では至る所で「木村真」と呼び捨てにしている。そして木村市議を「共産党」と記しているのだが、実際は無所属で共産党ではない。近畿財務局の美並義人局長(当時)が「(木村市議の)共産党内での影響力はどの程度なんだろう」と発言したことも記されている。市議会の事務局に聞けばすぐわかる程度の事実確認もせず公文書に記載し、それをもとに財務局のトップが発言する。こんなずさんな組織が日本の財政を動かしていることにぞっとさせられる。

 それがわかるのも情報が開示されたから。だからこそ全面開示が原則だ。役所が勝手な判断で黒塗りすることは許されない。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  2. 2

    “OB無視”だった大谷翔平が慌てて先輩に挨拶の仰天!日本ハム時代の先輩・近藤も認めるスーパースターの豹変

  3. 3

    橋下徹氏がまともに見える皮肉…米イラン攻撃で馬脚を現した「御用文化人」の逃げ腰と保身

  4. 4

    自民が予算委で“高市封印シフト” 首相が答弁から逃げ回るトンデモ事態にSNSで批判殺到

  5. 5

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  1. 6

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  4. 9

    日テレの音楽番組は終了も、有働由美子は黒柳徹子の後を継ぐ対談番組の有力候補か

  5. 10

    高市首相側の関与はあったのか? 暗号資産「サナエトークン」が大炎上! 金融庁が調査を検討