学歴詐称市長の最終目的は450万円のカネ? 観光客もふるさと納税も失う伊東市民の哀れ

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 だが、田久保は卒業証書らしきものを市議会で「チラ見せ」するなど、呆れた工作の末、卒業していないことをシブシブ認めた。市民の1人が公職選挙法違反の疑いで告発状を提出し、捜査も始まっている。

 7月初めに田久保は「辞職する」と表明した。だが、月末には一転、辞めるのをやめてしまったのだ。不可解というより、彼女は世の中をナメ切っているように私には思える。

 市議会が9月1日、市長に対する不信任決議案を全会一致で可決すると、辞職ではなく市議会を解散してしまったのだ。

 大義も政策論争もない、ただ「市長の経歴詐称は是か非か」を問う前代未聞の選挙(10月19日投開票)になる。

 なぜ、田久保は斎藤元彦兵庫県知事のように、失職して、市長選に再出馬するという道を選ばなかったのだろう。市民の中にも「経歴詐称なんかどうでもいい。市政を進めてくれ」という声があるというから、再選される可能性もわずかだがあったのではないか。

 伊東市議会の定数は20人。市長に対する不信任決議を再び可決するには、議員定数の3分の2以上の議員が出席し、過半数が賛成することが必要になる。従って、それを阻止するために田久保は、彼女のシンパ議員を7人以上当選させなければならない。

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