自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機
大物、有名議員も続々と“討ち死に”
公明の連立離脱は多くの自民議員にとって大打撃だ。「公明に離れられたらオシマイですよ」と言うのは、ある自民関係者だ。
「麻生さんや高市さんが公明に強気でいられるのは選挙が強いから。でも、公明の組織票で支えてもらって何とか当選している議員も大勢いる。多くの自民議員は、『何とか引き留めないと』と大慌てですよ」
公明票は1つの衆院小選挙区に「2万票」あるといわれる。これだけの票を失えば、自民は次の衆院選で落選者続出は必至だ。
そこで日刊ゲンダイは、昨秋の前回衆院選で次点だった候補に約2万票以内の差で辛勝した自民議員と、比例復活した自民議員をピックアップ。公明票を失って落選危機に瀕する議員は93人に上った。現状、自民の衆院議員は計196人だから、約半分である。
大物議員も落選危機だ。裏金事件への“ペナルティー”で非公認だった西村康稔元経産相は公明の推薦を得たが、次点との差が約1万8000票。「コメ買ったことない」発言が大炎上した江藤拓前農相は8期連続当選しているものの、2位との差は1万3000票弱だった。“親の七光”の岸信千世議員に至ってはわずか1700票差。公明票がないと明らかにキツイ。
今頃ビクビクしている議員が大勢いるに違いない。
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