森友事件「新たな事実はない」? 高市首相のふざけた答弁に片山財務相は苦しい“言い訳”
「今回の国交省の調査結果は、こうした会計検査院の結果を覆すようなものではないと認識しております。そこが、高市総理が答弁された通りでございます」
ずいぶんおかしな理屈だ。そもそも会計検査院がこの事実を知っていたら検査結果は覆っただろう。しかも新事実は国交省の調査に限らない。一連の森友文書の開示で新しい情報が次々と明らかになり、様々に報道されている。これらも“新たな事実”ではないというのか?
「新たな事実とお感じになって報道されるものもあると思いますけれども、会計検査の結果を踏まえてこれまで説明してきた内容と、今のところは整合的であると我々は理解しております。財務省がまとめた調査報告書と比べても、それを超えるもの、覆すものではないと判断しておりますので、更なる対応が必要となるような新たな事実は確認されていない。そういう意味での判断です」
■10日の衆院予算委で立憲・川内博史議員が質問へ
いかにも苦しい“言い訳”に聞こえる。それに片山大臣は“更なる対応が必要な”新事実はないと言葉を足して説明したが、高市首相は「新たな事実がない」と言い切っている。高市首相の師、安倍晋三元首相が森友事件で「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことを思い出す。根拠を十分示さず言い切るのは危うい。高市首相の答弁は少なくとも“言葉足らず”ではないか? 片山大臣は「閣内で不一致がないようにしております」と繰り返したが、首相と大臣の発言にはズレがあると感じられた。


















