高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

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お互いに「無理」とわかっている

「維新は比例代表で50議席削減と主張していますが、中小政党に不利ですから公明党共産党などから合意を得られず『小選挙区も削減すべき』との声が上がるのは確実です。小選挙区を削減するには、選挙区の人口に応じて議席数を配分するアダムズ方式を採用することになる。すると、削られるのは保守王国が多い西日本の選挙区となる可能性が高い。自民党内からも反発必至でしょう。そもそも、1~2カ月で決められる話ではない。そんなことは自民も維新も分かっている。早めに『無理』と示唆することで予防線を張っているのでしょう」

 できないと分かっているのに「定数削減」を掲げたのには思惑がある。

「維新は定数削減を連立の入り口にして、悲願の『大阪都構想』を前提にした副首都構想の実現を狙っている」(維新関係者)

 自民は少数与党下で国会運営をスムーズにするため「維新の手を借りた」(自民関係者)わけだ。

 しかし、高らかと「定数削減」をブチ上げておきながら、実現できなかった時に自維は猛批判を浴びるのではないか。

「まあ、『今国会では時間不足なので今後も検討』といった理由でお茶を濁すのではないですかね。または、『野党が非協力的だった』と責任転嫁することも考えられます」(官邸事情通)

 薄汚い連中である。

  ◇  ◇  ◇

 維新が連立入りの「絶対条件」として国会議員の定数削減を持ち出したのは焼け太り狙い? 関連記事【もっと読む】『維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略』で詳報している。

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