トランプ大統領がデタラメTACO演説でホルムズ海峡問題に“白旗”ブン投げ…混迷イラン問題の落としどころは?

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イラン軍は「後悔して屈服するまで戦う」と警告

 慌てたトランプ大統領は会見をセットして「作戦はあと少しで完了する」と例の調子で語ったが、マーケットは嘘つきの口上を見透かし、WTIはみるみる上昇。演説後に一時、1バレル=110ドル台を付けた。「紛争が終われば海峡は開放される」と裏付けなく言い、「海峡経由で石油を輸入する国々は米国から買うか、安全を自ら確保しなければならない」とブン投げたものだから、供給難解消に向けた「シナリオ不在」に失望が広がったのだ。

 イラン軍はトランプ演説後の声明で「われわれの兵器生産は、敵が知らず、到達もできない場所で続いている」と主張し、「後悔して屈服するまで戦う」と警告。イスラエルにミサイルを撃ち込むなど、継戦能力を見せつけている。

 落としどころはあるのか。「中東紛争」などの著書がある軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏はこう言う。

「イランとホルムズ海峡開放で合意できなくても、軍事作戦を終える布石を打った。それがトランプ演説のポイントです。中東への米軍増派でイランに圧力をかけてはいるものの、地上戦を展開する可能性は限りなく低下したと見ています。全発電所攻撃も同様です。2、3週間で引くかは判然としませんが、その間、イスラエルと空爆を継続し、でき得る限り追い込もうという算段でしょう。ネタニヤフ首相はレバノン南部の制圧に手を広げてもいますし、イランの核・ミサイル開発能力を潰して十分に痛めつけた。トランプ大統領の顔を立て、いったんは矛を収めるのではないか」

 イランのメンツを保つためにも、今こそ国際社会の仲裁が必要だ。

  ◇  ◇  ◇

 朝令暮改を繰り返し、根拠不明な発言を連発するトランプ大統領に米国市民も怒りを隠せない。【もっと読む】『トランプ大統領の放言とガソリン高騰が“ガチ連動” 1ガロン4ドル突破目前で米国内は暴動寸前』で詳しく報じている。

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