どうなる米中間選挙…イーロン・マスク氏「4億ドル」共和党支援の成否とテクノ権威主義の行方
政治から軍事までを握る超富裕層
マスクだけではない。大型合併で巨大メディア王国を築いたオラクル創業者エリソン親子。eコマースから宇宙事業までを手がけるジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)、SNS帝国を率いるマーク・ザッカーバーグ(メタCEO)、政府の諜報・治安を支えるパランティア共同創業者ピーター・ティールなど、少数の超富裕層が情報・通信から軍事・安全保障まで、重要なインフラに強い影響力を持っている。
巨大企業による市場の独占・寡占が進むと同時に、政治的影響力も少数に集中している。トランプ政権が彼らとの関係を強め、大統領への権力集中を進めていることに対し、「テクノ権威主義」との批判もある。
一方、トランプ大統領と超富裕層の癒着や汚職疑惑への不信が高まり、巨大テック企業への逆風も強まっている。AI開発に不可欠な巨大データセンター建設が、環境への負荷や電気料金高騰への懸念から、党派を超えた地元住民の強い抵抗にあっている。
共和党が多数派を維持し、さらなる規制緩和が進むのか。民主党が上下院いずれか、または両方を奪還し議会によるチェック機能が強まるのか。
中間選挙はアメリカの「テクノ権威主義」の行方を左右する分水嶺にもなりえる。その結果を左右するのは、有権者の意思か、それともマスクら少数の超富裕層の巨額資金なのだろうか。
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