旅好きに刺さる!観光本最新特集(4)添乗員がアテンドする大人の人生再生ツアー

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「たまごの旅人 プリンセスとお茶を」近藤史恵著

 単調な生活に埋もれて、心が渇きそうになったら、旅に出てみよう。インスタ映えする場所でなくても、自身の心が動くならそこはすでに旅先だ。今回は、東京人の東京観光、観光列車、添乗員視点の大人旅、マニアックな京都街案内の4冊をご紹介する。

  ◇  ◇  ◇

「たまごの旅人 プリンセスとお茶を」近藤史恵著

 主人公は、コロナ禍で海外旅行添乗員の仕事を5年前に辞め、飲食店で契約社員として働いている堀田遥27歳。正社員になって店長にならないかというオーナーからの提案を受け、返事をするまでの期間に有給休暇の消化も兼ね、韓国旅行にやって来た。そこで出会ったのは、K-POPの練習生の梨衣香。夢を追いかける彼女と話すうち、添乗員の仕事が好きだったことを思い出した遥の元に、憧れていた先輩添乗員から旅行社を始めたので一緒に働かないかという連絡が入るのだが……。

 本書は、再び添乗員になることを決めた主人公が、人生の岐路に立つツアー客の迷いに寄り添いつつ、新しい人生に踏み出す様子を描いたトラベルツアー連作短編小説。観光地巡りにとどまらない旅の仲間との出会いや関係性も含めた大人の旅の魅力を描いている。

(実業之日本社 1870円)

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