孤独を抱えた男女の6つの物語│「ノー・ファンタジー」上田岳弘著
「ノー・ファンタジー」上田岳弘著
成田空港で「僕」は高校時代の同級生、三木遥を待った。15年ぶりに高校の同窓会で会って、彼女が一度結婚して離婚したことを知った。
同窓会の後、遥にLINEでメッセージを送ると、来週、韓国出張の後、空港で会いたいという返事がきた。
遥にとっては5歳の息子との生活が主旋律だが、ごくたまにかすかなビートが遥を捉える。出張から帰った日だけはそのビートに身を委ね、ホテルで一日過ごすことにした。
僕がバーで飲んだカクテルの名を尋ねると、遥は「ノー・ファンタジー」と答えた。(表題作)
孤独を抱えた男と女を描いた6編の小説。 (集英社 1980円)


















