鈴木誠也の汚れたスパイクを注意すると…「神ってる」飛躍を生んだ負けん気と猛練習
山内泰幸氏による「カープ戦士の正体」(第8回=2016年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者だからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係──。
今回は鈴木誠也について綴られた、山内泰幸氏による「カープ戦士の正体」(第8回=2016年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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鈴木誠也(22)が一軍で出始めて間もない14年のことです。
当時、私は一軍投手コーチで、ベンチではプロ2年目の誠也がいつも隣に座っていました。ある日の試合前、下を向いたときにふと誠也のスパイクが目に入りました。これから試合が始まるというのに泥で汚れたままだったので、「誠也、きちんとスパイクを磨かないとダメだぞ。一軍の選手というのは身だしなみも含めて、いろんな人に見られているんだからな」と、注意したのです。
誠也はすぐに布で泥を拭きとりました。その日以降、試合前に誠也のスパイクをチェックし、「今日はピカピカだな」などと会話を交わすのが日課のようになりました。今も球場に行くと、「スパイクは奇麗にしているか?」と声をかけ、誠也が「してますよ」と、私にスパイクを見せるのが挨拶代わりになっています。


















