DeNA2位の平田真吾 “ホタルの里”から横浜の星へ

公開日: 更新日:

 九州への玄関口として知られる山口県下関市。本州最西端に位置する漁港の町は関門海峡を行き来する船で賑わいを見せる。内陸部に目を移せば広大な山々や田園風景が広がる町も多い。平田が生まれた豊田町も下関市中心部から車でおよそ1時間離れた山間部にある。鉄道すら走っていない過疎化が進む集落の一角だった。

「昔は若い子もいましたが、真吾が小学校に入った頃から急速に人口減が進みまして。見ての通り山と畑以外、特別なものは何もありませんからね」
 現在、中国電力の検針員として働きながらこの地に暮らす母・芳江さん(53)は寂しそうに話す。

 下関市豊浦総合支所の農林課に務める父・久治さん(55)と芳江さんが住む自宅は55坪2階建ての一軒家。平成9年に建て替えられた。1階はリビングと和室2部屋、2階には6畳の部屋が3つある。数年前までは長男・祐一さん(28)、次男・研二さん(26)が住んでいた。2人が独立した後の家は閑散としているという。
 夫婦の出会いは地元中学の卓球部だった。

 1学年違いの先輩、後輩の間柄で交際がスタート。昭和59年に結婚すると、3人の子宝に恵まれた。卓球が縁で結ばれた2人。当初は息子たちにも卓球をやらせようと考えた。ところが、久治さんがそれを認めなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が