130m満塁弾で話題 SB柳田悠岐は王会長が惚れた“逸材”

公開日: 更新日:

「このみなさ……たくさんの皆さんを喜ばせたいという思いで打席に入りました。サイコーでしたあ!」

 初々しさの残るヒーローインタビューに、満員御礼のヤフオクドームがどっと沸いた。27日の西武戦は「7番・中堅」でスタメン出場。初回に満塁で打席が回ってくると、西武先発レイノルズの初球をフルスイング。角度がつきすぎて外野フライかと思われたのもつかの間、打球は落ちずにグングン伸びてバックスクリーン右へ。推定130メートルという特大満塁弾となった。六回にも適時打を放ち、4打数3安打5打点と固め打ちをした。

■鶴の一声で獲得決定

 広島経済大から10年のドラフト2位で入団。広島六大学リーグで4度の首位打者を獲得し、走れば50メートル5秒9、遠投125メートルの強肩と、走攻守3拍子揃った選手として知られていた。球団関係者が「当時は柳田以外にも数人、2位候補がいた」とこう言う。

「編成会議でも誰を2位指名するか意見がなかなかまとまらない中、決め手となったのが王球団会長の『この中で一番飛ばすバッターは誰だ?』という言葉です。スカウトが全員一致で『柳田です』と答えると、王会長が『じゃあ、それで』と鶴の一声。これには秋山監督も『そんな簡単に決めていいのかな』と苦笑いしていたが、いざ本人を見るやゾッコン。12年の日本ハム戦では、練習中の糸井をつかまえて、『おまえのフリー打撃をケージ裏から見させてやってもいいか? 柳田をおまえのような打者にしたいんだ』と頼み込んだほどです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮