負け越し危機の遠藤 ワイルドさ影潜め早くも人気に陰り

公開日: 更新日:

「どれが遠藤?」

 ファンがそんなことを言い出す日も遠くはなさそうだ。大相撲夏場所10日目、新鋭の遠藤(23)は千代大龍にはたき込みで負け、これで5連敗。4勝6敗と、負け越しまであと2敗となった。まだ入門1年と2カ月。技術はあっても肝心の体が出来ていないとなれば、勝てないのも無理はない。

 気になるのは、勝敗にかかわらず遠藤の人気が今場所からガクンと落ちていることだ。新入幕を果たした昨年9月場所で、メディアはこぞって遠藤を取り上げた。スピード出世もさることながら、何よりも力士にしては整った風貌とワイルドなザンバラ髪の組み合わせが話題を呼んだ。

 ところが、今場所からようやくマゲを結うようになるとワイルドさは影を潜め、どこからどう見ても普通の力士に。ある記者はこう言う。

「相撲協会は女性などこれまで相撲に興味のなかった層をターゲットにするため、遠藤を前面に押し出していた。とはいえ、若い女性ファンの多くは『お相撲さんらしくなくて格好いい』と見ていたフシがある。しかも、髪がまだ短いので立派な大銀杏(おおいちよう)ではなく、ちょこんと小さなマゲが乗っかっているだけですからね」

 いっそのこと、遠藤はザンバラ髪で相撲を取った方がいいんじゃないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋