ザックが直接指導も…合宿の“主役”大久保はW杯で出番なし

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「そもそも大久保の選出に、ザッケローニの意向は反映されていない。日本サッカー協会の一部幹部が『Jリーグで結果を残しているFWが選ばれないとJリーグの価値が下がり、人気低迷にも拍車が掛かる。ぜひ選んでくれ』と猛プッシュしたからです。ザッケローニは『彼は世界相手には通用しない。ブラジルには連れていきたくない』と抵抗したが、協会幹部に押し切られた」

 ザッケローニが「世界で通用しない」と言うのは、それなりの理由がある。

 大久保は日本代表Aマッチ54試合に出場して5得点。たとえばFW本田圭佑(27=ACミラン)は53試合20得点。FW香川真司(25=マンチェスター・ユナイテッド)は54試合17得点。点取り屋の大久保としては肩身の狭い数字である。

「その5得点にしてもお世辞にも強豪国とは呼べないエジプト、タイ、オマーン、シリアからのもの。さらに言えばゴールを決めたのは07年(2得点)と08年(3得点)。日本代表としてはすでに盛りの過ぎた選手なのです」(マスコミ関係者)


 加えて、欧州リーグでも結果を残していない。スペイン・マジョルカ時代は39試合5得点。ドイツ・ボルフスブルクではリーグ優勝したシーズンにプレーしながら、結局ノーゴールに終わった。

 大久保はブラジルで、「あれだけ話題を集めながら最後まで出番がなかった」という2度目の“サプライズ”を起こす可能性大なのである。

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