オランダ劇的勝利 8強たぐり寄せた“伝統無視”の戦術変更

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「本来のオランダは、選手が連動しながらボールをつないでいく攻撃サッカーです。それが今大会は、堅守からカウンターというリスクを減らした手堅い“現実的なサッカー”で結果を残している。高温多湿の中で効率的な戦術が見事にハマっています。ただし、単純なカウンター一辺倒ではない。システムやポジション変更にも、選手はすぐに対応するし、局面に応じて本来のボールを素早くつなぐサッカーもできる。高いレベルで何でもこなせる、これが今大会のオランダの強みなのです」(サッカーライター小室功氏)

 オランダは、3月に行われたフランス代表との親善試合で0―2と完敗。監督と選手が2時間以上も話し合い、ファンハールが「固定観念を捨ててこれまでの戦い方を改めよう」と提案した新システム「5―3―2」を選手は受け入れた。

 常に優勝候補の一角といわれながら、あと一歩でタイトルを逃してきたオランダ。“らしくないサッカー”が、悲願のW杯初制覇をもたらすかもしれない。

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