アルゼンチン戦はマジック尽き…「ファンハール采配」の限界

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 決勝トーナメント1回戦までに12ゴールの攻撃力を誇っていたオランダだが、前回のコスタリカ戦に続いて、アルゼンチン戦もノーゴール。2トップのファンペルシーとロッベンが、人数をかけて守りを固めてきたアルゼンチンに封じ込まれた。

 とりわけ、ここまで3ゴールのロッベンは、ボールを持つと常に2人からマークされ、ほとんどフリーでボールを持てない。見せ場といえば、後半に爆発的なスピードで3人をかわしてペナルティーエリア深くまで進入した場面や、右サイドからカットインして強烈なミドルシュートを放ったシーンぐらいだった。ドイツサッカー協会公認S級指導者の鈴木良平氏は言う。

「今大会のオランダは本来の攻撃的な『4(DF)―3(MF)―3(FW)』というシステムをやめ、まず5バックでしっかり守ってから、手数をかけずに前線のロッベンとファンペルシーに任せるカウンター攻撃で勝ち上がってきました。しかし、得点パターンがそれしかなかったことが、決勝まで進めなかった要因です。この日のアルゼンチンのように人数をかけて守りを固められると、ゴール前のスペースがないため、そうそうカウンターは成功しません。そうなると、トップ下のスナイデルからゴール前に入るラストパスぐらいしか攻め手がない。これでは相手は崩せません」

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