アルゼンチン戦はマジック尽き…「ファンハール采配」の限界

公開日: 更新日:

 決勝トーナメント1回戦までに12ゴールの攻撃力を誇っていたオランダだが、前回のコスタリカ戦に続いて、アルゼンチン戦もノーゴール。2トップのファンペルシーとロッベンが、人数をかけて守りを固めてきたアルゼンチンに封じ込まれた。

 とりわけ、ここまで3ゴールのロッベンは、ボールを持つと常に2人からマークされ、ほとんどフリーでボールを持てない。見せ場といえば、後半に爆発的なスピードで3人をかわしてペナルティーエリア深くまで進入した場面や、右サイドからカットインして強烈なミドルシュートを放ったシーンぐらいだった。ドイツサッカー協会公認S級指導者の鈴木良平氏は言う。

「今大会のオランダは本来の攻撃的な『4(DF)―3(MF)―3(FW)』というシステムをやめ、まず5バックでしっかり守ってから、手数をかけずに前線のロッベンとファンペルシーに任せるカウンター攻撃で勝ち上がってきました。しかし、得点パターンがそれしかなかったことが、決勝まで進めなかった要因です。この日のアルゼンチンのように人数をかけて守りを固められると、ゴール前のスペースがないため、そうそうカウンターは成功しません。そうなると、トップ下のスナイデルからゴール前に入るラストパスぐらいしか攻め手がない。これでは相手は崩せません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑