和田監督「続投報道」から連続負け越し 阪神はなぜ乗れない?

公開日: 更新日:

 阪神は夏のロードが終わって迎えたヤクルト戦に連敗。2位広島とは1・5ゲーム差に広がった。

 その前の巨人3連戦の途中に和田監督の続投報道がスポーツ紙に載った。それがナインの戦意に影響しているのかどうかは定かではないが、近年、阪神に優勝をもたらした星野、岡田両監督と和田監督とでは決定的に違うところがある。

 05年優勝の岡田監督には、チーム内に「信奉者」がゾロゾロいた。鳥谷、赤星、今岡、関本、藤川、藤本といった連中だ。左手を骨折しても試合に出ろといわれた金本も岡田監督を慕っていた。

「星野時代もそうです」というのは、在阪スポーツ紙の記者だ。

「選手会長の桧山がキャンプ初日に『オヤジを胴上げしよう』といったのが、象徴的です。野村監督に干されていた今岡も星野監督に目をかけてもらって奮起。星野監督に口説かれて阪神にFA移籍した金本も目の色を変えていた。あれほど一丸となって戦ったチームはこの10年見たことがない。そういう選手の気持ちは、ここぞというときのパワーになるが、今はどうですかね。もちろんみんな優勝をめざしてやってはいますが、監督に対する気持ちとは関係ない。それは真弓監督時代も同じでしたね」

 和田監督は「何度も言うけど、これから、これから」と、勝負と位置付ける9月に首位取りを狙う気だが、5・5ゲーム差に迫ってきた4位DeNAの足音を気にする9月にならなければいいが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動