カメラ窃盗疑惑もう一つの疑問 冨田を見捨てた水連の“思惑”

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 だから、こんな声も出てくるのだろう。

「本人が無実を訴えても聞く耳を持たず、すぐに水連が罰金100万ウォン(約10万円)を肩代わりし、早々と冨田の選手登録停止処分を決めた。少しでも早く事態の収拾を図り、イメージ悪化を防ぎたかった思惑があったのでしょう。競泳は五輪のメダル有力種目。水連には多くのスポンサー企業が名を連ねている。ロンドン五輪では証券会社の協賛を得て金メダルを獲得した選手に報奨金3000万円(銀300万円、銅100万円)が用意されたのは記憶に新しい。仁川警察ともめたり、韓国司法を敵に回すなどして事を荒立てるよりも、冨田個人の問題として解決すれば、水連の面目は保てる。何よりもイメージダウンからスポンサー離れを招くのだけは避けたいと判断したとしても不思議ではありません」(放送局関係者)

 日本の競泳界にはジュニアも含めて国際レベルで通用する選手がゴロゴロおり、一部関係者からは「問題を起こした冨田がいなくても、日本の競泳界はビクともしない」という声が聞かれるのも事実だ。

 國田弁護士は「日本選手団の誰かが罠を仕掛けて陥れたとしか考えられない」と陰謀説まで口にした。この日の会見は韓国メディアも大きく報じ、各国の水泳関係者も注目している。窃盗疑惑の真偽はともかく、このゴタゴタ自体、醜態には違いない。世界に恥をさらして、「東京五輪」なんて笑われる。

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