森高夕次
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森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

大物のトレードがなくなった背景

公開日:  更新日:

 大物選手の「電撃トレード」がなくなって久しい。最近では、糸井嘉男が日本ハムからオリックスへトレードされたことがあったくらいだ。

 昔は、球団が扱いに困り、腫れ物に触るようにトレードされる大物選手がいた。阪神のエース江夏豊が南海にトレードされたり、主砲の田淵幸一が西武に行ったり。三冠王の落合博満は4対1のトレードでロッテから中日へ。巨人の定岡正二が近鉄へのトレードを打診されて引退するなんて、今の時代じゃ考えられないことだった。スポーツ紙にトレードにまつわる“うわさ話”が出るたび、「エーッ」とワクワクドキドキさせられたものだ。

 日本人は人事が好きだ。これは「グラゼニ」の原点でもあるんだけど、どんな小さな会社でも誰が部長になるかとか、失脚するかは大きな関心事。FAではいつの時点で権利を取得できるかわかってしまう。今のプロ野球には電撃トレードにしかないエンタメ度満載の「ドキドキ感」がないのだ。

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