争い熾烈! 東京五輪「追加種目」にボウリング・綱引きも参戦

公開日: 更新日:

 確かにそうかもしれない。

 2020年の東京五輪は、開催都市が提案する種目や分散開催が国際オリンピック委員会(IOC)に認められたことで、各競技団体の「争い」が激しくなってきた。

 マスコミ報道では、「野球ソフトボール」の採用が濃厚といったムードだが、ウエークボードに空手、ボウリングが「ぜひ、うちも」と手を挙げた。さらにビリヤードにスポーツクライミングなども、競技普及の絶好のチャンスとばかりに腰を上げる構えを見せ、16日には日本綱引連盟も追加種目入りを目指し、大会組織委員会の森喜朗会長に要望する方針を示した。

■あなたも五輪代表になれる?

 いろんな競技が東京五輪での追加種目を目指す裏には「野球憎し」がある。ある県の綱引連盟関係者が言う。

「決して野球やソフトが憎いわけではありませんが、08年の北京五輪を最後に五輪から消えた競技じゃないですか。とくに野球は本場米国の大リーグ機構が五輪参加に非協力的。大リーグはメジャーとWBCで金もうけすることしか考えていない。仮に五輪競技に復活してもダルビッシュやマー君がチームの縛りで出場できなければメダルは厳しい。他の競技(団体)だってそう思っているはずです。それなら綱引きを採用してほしい。意外かもしれませんが、綱引きはかつて五輪競技(1900~1920年)だったのです。競技数を減らす運動で姿を消したが、その後も欧州を中心に盛んに行われており、2年に一度世界大会が開催されている。国際綱引連盟には、70以上の国と地域が加盟し、世界で普及している。台湾やスコットランドが強豪国で、日本の女子480キロは99年に金メダルを取り、02年からは3連覇もした。ルールは簡単だし、東京五輪の種目になれば多くの人が代表を目指せます」

 とはいえ、綱引きやボウリング、ビリヤードが五輪競技と言われてもやっぱりピンとこないが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ