謝罪は親方のみ 審判批判の白鵬はなぜ自ら頭を下げないのか

公開日: 更新日:

 反省の色はゼロだ。

 26日の一夜明け会見で「なぜ取り直しなのか。子供でもわかる相撲だ」と審判部を批判した横綱白鵬(29)。相撲協会には横綱への抗議の電話が鳴りやまず、多くの親方衆も不快感をあらわにした。

 これに慌てたのが師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)。昨28日に明かしたところによると、27日に白鵬と話し合い、北の湖理事長と伊勢ケ浜審判部長に弟子の不始末を謝罪。その中で白鵬も「『すみませんでした』と言った」と、横綱が反省していると伝えた。

 が、肝心の白鵬は何をしていたのか。いくら相撲協会が師匠を通じて注意する方針とはいえ、本当に反省しているなら自分の口で謝罪をすべき。師匠にだけ頭を下げさせるというのは、まったくもって筋が通らない。

 白鵬は28日に宮城野部屋に姿を現したが、報道陣の問い掛けにはだんまりを貫いた。この日、番付編成会議が行われていた国技館も同じ墨田区内。謝罪に行こうと思えば、行けたはずだ。

 結局、白鵬には反省のカケラもない。周囲がうるさくなってきたから、とりあえず体裁を繕っただけではないか。

 33回目の優勝は「神に認められた」と話していた白鵬。「相撲は神事」というのを、何か勘違いしていないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  2. 2

    フジ・メディアHD経営刷新委に吉田真貴子氏の名前…"高級和牛ステーキ接待"で辞職→天下り疑惑の元総務官僚

  3. 3

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  4. 4

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  5. 5

    (61)寅さんのおかげで子供4人を大学に入れることができた

  1. 6

    中居氏問題の根底にある「旧ジャニーズ」の大きすぎる存在…フジは“パイプ役”藤島ジュリー景子氏と関係断絶できるのか

  2. 7

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  3. 8

    石丸伸二陣営が会見で露呈したグダグダ…都知事選の公選法違反疑惑で事務局長が“新証言”、買収の疑い強まる

  4. 9

    今年のロッテは期待大!“自己チュー” 佐々木朗希が去って《ようやくチームがひとつに》の声

  5. 10

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」