DeNA倉本に伝授 “不惑の大砲”門田博光氏語る1本足打法

公開日: 更新日:

「1球目からレフト方向に当てにいく打撃をしたらプロでは通用しない。右中間に本塁打を狙って思い切り打つというね。もちろん、追い込まれたり、この投手とはタイミングが合わないと感じる時は別ですけど、あとは『ストライクゾーンを小さく小さくではなく、幅広く考えなさいよ』という話もしました」

■「全打席引っ張って本塁打を狙う」

 倉本も言う。

「門田さんの教えは僕の打撃の原点。初球からフルスイングをして、全打席引っ張って本塁打を狙うくらいの気持ちでいます。内角球でも外角球でも同じ。外角の球を当てにいくと、球威に負けてしまいますから」

 課題は外角球への対応。ライバル球団のスコアラーは、「守備もソツなくこなす。打者としては外角を意識させることでしょう。追い込まれてから、外角の球を逆らわず、逆方向に強い打球を打てるかどうか。今後も注視したい」と言う。

 しかし門田氏は、これを一笑に付すのである。

「アウトコースは本来、『打つコース』ではないんですよ。そこに厳しいボールがきたら、三振でもいいと気持ちを切り替える。難しいボールを打って苦しまなくていいんです。それよりも大事なのは、外のやや甘いボールから内角の球を的確に打つこと。アマでは外の球を当てにいく指導をしたりもしているようだけど、今は打率4割を打つような理論ばかりがはやっているでしょ? 3割打てれば十分なのにね。倉本には『とことんやられて、反省せい。そっからどう動くかが大事やぞ。打てなかった時は頭を抱えるんじゃなく、ニヤッと笑ってベンチに帰れ』と言ってます。あとは、チャンスの場面で投手の『伝家の宝刀』をどう仕留めるか。プロの投手との駆け引きを覚えていくことですね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"