早くも“看板倒れ”の声 メイウェザーvsパッキャオの試合価値

公開日: 更新日:

「4、5年遅かったですね」

 ボクシングに関する著作も多いスポーツライターの織田淳太郎氏がこう言った。

 ボクシングのフロイド・メイウェザー(38・米国)とマニー・パッキャオ(36・フィリピン)は11日、ロサンゼルスで会見し、5月2日にラスベガスで対決(WBA、WBC、WBO世界ウエルター級王座統一戦)することを発表した。

 47戦無敗(26KO)で5階級制覇のメイウェザーと64戦57勝(38KO)5敗2分けで6階級制覇のパッキャオの一戦は、ファイトマネーだけで2億ドル(約242億円)。メイウェザーは1億2000万ドル(約145億2000万円)以上、パッキャオは8000万ドル(約96億8000万円)を手にし、ペーパービュー(PPV=視聴料は見た分だけ後払いのシステム)の歩合などを含めればそれぞれが2億ドル近い金を手にするといわれている。そんな2人の対戦をマスコミは「世紀の対決」と大騒ぎするのだが、前出の織田氏はこう続ける。

「ファンが望んだ夢のカードは、薬物の検査法や収益分配、パッキャオのプロモーターであるトップランク社CEOのボブ・アラムとメイウェザーの確執など、いくつかの問題があって実現しなかった。その間、2人は年を重ね全盛期を過ぎた。とくにパッキャオは膝の状態がかなり悪いと聞くが、近年はフットワークやスピードが明らかに衰えた。内容の濃い試合は期待薄です。パッキャオはこのビッグマッチを最後に引退するかもしれません。勝敗は、メイウェザーがパッキャオのパンチをいなしての判定勝ちという気がします」

 ちなみに「この対戦はボクシングの歴史で最大の試合になる」と言うメイウェザーは、すでに「2015年で引退する」と明言している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する