勝利も大苦戦 平幕が手を叩いて喜ぶ“カモネギ横綱”日馬富士

公開日: 更新日:

 名ばかり横綱といわれても仕方がない。

 白鵬が豪風を一蹴し、日馬富士(30)の登場で迎えた春場所10日目の結びの一番。2日連続で金星を配給したばかりの横綱は、この日も苦戦した。相手は今場所4勝5敗と調子の悪い平幕の魁聖。ところが、精彩を欠く日馬富士は組んだ後にじりじりと土俵際に追い詰められ、何とか下手投げで魁聖を転がしたのは横綱としてのせめてもの意地だろう。

 今場所だけで日馬富士は平幕に3敗し、金星を3つも配給している。金星を得た力士は1場所につき、褒賞金4万円が本場所手当に上乗せされる。例えば、今場所通算2つ目の金星を獲得した逸ノ城なら8万円。これが年6回、現役引退まで続くのだからバカに出来ない額になる。

 歴代横綱で金星の最多配給は北の湖(現理事長)の53回。しかし、こちらは在位63場所だ。日馬富士は在位15場所にもかかわらず19個。しかも、横綱戦はほぼ確実に懸賞がかけられる。平幕からすれば「くみしやすい上に多額の懸賞金まで手に入る」横綱など、カモがネギを背負っているようにしか見えないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘