交流戦4連勝の阪神 西武・森封じで“雑音”シャットアウト
阪神が絶好調だ。29日の西武戦に1-0で勝利し、交流戦は12球団で唯一の4連勝。一時は最下位に低迷していたが、借金も完済。首位DeNAとは4ゲーム差の3位で、じわじわと浮上しつつある。
この日の対戦相手の西武には因縁の選手がいる。高卒2年目の森友哉(19)だ。大阪桐蔭高時代は藤浪とのバッテリーで甲子園の春夏連覇を経験。強打の捕手として、13年ドラフトでは西武が1位で一本釣りした。
阪神は当時、毎年のように藤井、日高と他球団の捕手をかき集めていた。球団内でも将来の正捕手候補として森を1位指名すべきとの声が出たといわれているが、指名したのは投手の岩貞だった。
森は、1年目の終盤から高校生離れしたパワフルな打撃をいかんなく発揮。今季は全試合でスタメン出場し、9本塁打をマーク。球宴の中間発表でも両リーグ最多得票を集めている。交流戦で打たれようものなら、「何で森を取らなかったのか」との声が再燃するのは必至だ。
この日はその森を3タコに封じた。4連勝に加え、留飲を下げたに違いない。