早実の評価は未知数も…清宮が甲子園で“神風”呼ぶ理由

公開日: 更新日:

「(8点取った)八回の応援は本当にすごかった。球場中が早実を応援していて(東海大菅生のエース)勝俣君の投球がボールになるだけで、まるで地鳴りのようだった。(高野連に)長くいるけど予選では初めての体験。今年は夏の高校野球100周年。まだまだ清宮君に盛り上げてもらいたいですね」

 26日の西東京大会決勝は、早実が東海大菅生を8-6で下し、5年ぶりの夏の甲子園(8月6日開幕)出場を決めた。早実ナインが閉会式で金メダルを授与される姿を見ながら、東京都高野連関係者が漏らしたのが冒頭のコメントである。

 この日、晴天の神宮球場は異様な熱気に包まれた。主役は早実のスーパー1年生・清宮幸太郎(16)。観衆は東京大会史上最多の2万8000人。内野席と外野席の間の第2内野席が開放され、外野席もほぼ埋まった。報道陣はこれまでで最多の39社238人に上った。

 早実は0-5の八回、6安打と5四球で一挙8点を挙げ大逆転。7点目の右前適時打で貢献した清宮が「八回? 球場の雰囲気というか、球場全体が沸いていた。それがウチに味方してくれた。これが高校野球のすごさなんだなと感じた」と振り返ったように伝統校の人気と自身のフィーバーが大逆転劇を演出したといっても過言ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」