「日本は人情主義が行き過ぎ」 識者がプロ野球の“弊害”指摘

公開日: 更新日:

 プロ野球界はここにきて、ベテラン勢が続々と現役引退を決断している。

 40歳以上の選手を多数抱える中日では、小笠原道大(41)、和田一浩(43)に加え、兼任監督の谷繁元信(44)もこの日までに引退を決意。川上憲伸(40)は戦力外で現役続行を模索中だ。他球団を見ても、オリックスの谷佳知(42)、メジャーでも活躍した楽天の斎藤隆(45)、昨14日にはDeNAの高橋尚成(40)も引退表明した。

 一方でとっくに引退してもおかしくないのに、実績にしがみついてしまうのか、ユニホームを着続ける選手が少なくない。

 中日・岩瀬(40=3億円)、山本昌(50=4000万円)、広島・栗原(33=3360万円)、ソフトバンク・松中(41=3500万円)、西武・西口(42=2500万円)、日本ハム・武田久(36=8000万円)あたりは、昨季も今季もほとんど一軍で活躍していないにもかかわらずだ。

 そんな彼らが生き残ることができるのは、各球団が実績のある選手に甘いから。結果がすべての世界のはずなのに、功労者だから、ファンに人気があるからと情けやしがらみが優先され、選手のクビに鈴をつけることに尻込みする。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ