「体験抱負なプロがベスト」 ゴルフ中継の“素人解説”に苦言
                        コラム【菅野徳雄「日本のゴルフを斬る」
 テレビのゴルフ中継について、「素人の解説はやめて欲しい」と20年以上も前から訴えてきた。プロ野球や大相撲をアマチュアがテレビ解説するなんてあり得ないことだ。
 どんな競技であれ、プロスポーツは素人には考えも及ばない高度な技術を競っているのだから、それが分かる人でないと解説してはいけない。米ツアーはジョニー・ミラーとかニック・ファルドといったメジャーチャンピオンが解説している。彼らは自分が試合をやっていたときのことをよく話す。チャンピオンの体験談は聞いていて非常に面白い。
 かつて、マスターズを取材に行っていたとき、現地のテレビでジャック・ニクラスとトム・ワイスコフがオーガスタの11番ホールの攻め方について話していたのを今でも覚えている。それは1987年、ラリー・マイズがプレーオフでグレッグ・ノーマンを破ったときのことだ。
 そのとき、ニクラスは手前の池を避けてグリーンをはずしてもいいから右サイドぎりぎりを狙うべきだと言っていた。しかし、ワイスコフは池越えのピンを狙っていくべきだという意見だった。
                    

 
                             
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                