「体験抱負なプロがベスト」 ゴルフ中継の“素人解説”に苦言

公開日: 更新日:

 ノーマンは2オンし、マイズはニクラスの言うように右を狙って、右にはずしていた。そこからのチップショットを直接放り込んで勝っているのである。

 優勝経験のある解説者に最終ラウンドの終盤にさしかかったとき、どんなコースマネジメントで戦ったか、プレッシャーにどう打ち勝ったか、そういうことを聞けたら、録画でも逃さずに見たい。

 だから、今年の日本オープンは最終日まで、青木功に解説して欲しかった。1983年、今年と同じ六甲国際GC東コースで、青木が何度も優勝を逃した末にプレーオフで日本オープンを手にしたときのウイニングショットは今でもはっきりと目に焼きついている。グリーンの奥から見ていたら、左のバンカーに向かって飛んできた第2打(4番ウッド)はフェードしてピンの4メートル左をとらえていた。

 戸張捷氏が解説するときは私は必ず音を消してテレビを見ている。彼にはトーナメントディレクターに専念してもらって、フジテレビの解説は水巻善典に任せて欲しい。

 今年のANAオープンをテレビで見ていたら、解説者が優勝した石川遼のスローモーションを見ながら、「頭がまったく動かない」「軸がしっかりしている」「ダウンスイングを下半身から始動している」などと、まるでレッスンでもしているようなことを言っていた。「スイングのここがよくなった」とか「まだここに課題がある」といったことを言わなかったら「解説」とはいえない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々