谷原逃げ切りも 「最終日バック9に見せ場なし」と評論家酷評

公開日: 更新日:

【平和PGMチャンピオンシップ】

「ライブ中継の緊張感が何もない、味もそっけもない試合だった」

 こう断じるのは評論家の宮崎紘一氏だ。

 男子大会は首位発進の谷原秀人(36)が1つスコアを伸ばして通算11アンダーで逃げ切り、2年ぶりにツアー通算11勝目を挙げた。しかし、間延びしたつまらない試合展開だった。

 谷原が前半に3つスコアを伸ばして後続に5打差をつけると、後半は1バーディー、3ボギーと崩れながらも勝てた。

「要するにゴルフ大会で一番盛り上がるサンデーバック9にドラマがなかったわけです」(宮崎氏)とこう続ける。

「最終日の後半9ホールはプロにとって勝負どころです。みんなが優勝を目指して果敢に攻めてくるからスーパーショットも生まれるし、手に汗握るしのぎ合いになる。誰がスコアを伸ばしてくるのかわからない、まさに筋書きのないドラマが繰り広げられるのがサンデーバック9です。ところが谷原がスコアを崩しても逃げ切ることができたのですから気の抜けたビールのようなものです。あのレベルのプレーで谷原は4000万円も手にできるわけですから、プロゴルファーは楽な商売だと思われても仕方ない。プロは見せてナンボの世界なのに、雨の中で観戦したギャラリーも拍子抜けでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝