谷原逃げ切りも 「最終日バック9に見せ場なし」と評論家酷評
【平和PGMチャンピオンシップ】
「ライブ中継の緊張感が何もない、味もそっけもない試合だった」
こう断じるのは評論家の宮崎紘一氏だ。
男子大会は首位発進の谷原秀人(36)が1つスコアを伸ばして通算11アンダーで逃げ切り、2年ぶりにツアー通算11勝目を挙げた。しかし、間延びしたつまらない試合展開だった。
谷原が前半に3つスコアを伸ばして後続に5打差をつけると、後半は1バーディー、3ボギーと崩れながらも勝てた。
「要するにゴルフ大会で一番盛り上がるサンデーバック9にドラマがなかったわけです」(宮崎氏)とこう続ける。
「最終日の後半9ホールはプロにとって勝負どころです。みんなが優勝を目指して果敢に攻めてくるからスーパーショットも生まれるし、手に汗握るしのぎ合いになる。誰がスコアを伸ばしてくるのかわからない、まさに筋書きのないドラマが繰り広げられるのがサンデーバック9です。ところが谷原がスコアを崩しても逃げ切ることができたのですから気の抜けたビールのようなものです。あのレベルのプレーで谷原は4000万円も手にできるわけですから、プロゴルファーは楽な商売だと思われても仕方ない。プロは見せてナンボの世界なのに、雨の中で観戦したギャラリーも拍子抜けでしょう」