ジャンプW杯開幕Vの高梨沙羅 女王奪還へ唯一の不安は
ノルディックスキーのW杯女子ジャンプが4日、ノルウェー・リレハンメルで開幕。日本のエース高梨沙羅(19)は95.5メートルと97.5メートルを飛び、251.7点でW杯通算31勝目を挙げた。
その高梨は13-14年シーズン以来2季ぶりの総合優勝を目指す。開幕を前に行われた3日の公式練習では94・5メートル、99メートルとヒルサイズ(100メートル)に迫る大飛躍を披露し、順調な仕上がりをアピールした。
日本代表本隊とは別に11月上旬に渡欧。フィンランドで雪上合宿を行い開幕に備えてきた。女王の座奪還に向けて抜かりはなさそうだが、不安がないわけではない。
今季から板に関するルールが変更され、体重によって板の長さを変える必要がある。ベスト体重45キロの高梨は通常220センチの板を使用しているが、シーズン中の体重減に備えて219センチ、218センチと3種類を用意した。昨年の高梨は極端な体重減に悩まされた。極度の疲労や緊張から食欲が減退し、4~5キロ落ちるのは珍しくなかったという。