合宿の手応え語るも ジャンプ高梨沙羅女王奪還は“視界不良”

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 女王の座に返り咲くのは厳しいかもしれない。ノルディックスキー女子ジャンプ高梨沙羅(19)。近日中にもオーストリアで合宿を行い、12月4日からのW杯初戦(ノルウェー・リレハンメル大会)に備える。現地では約2週間の雪上練習をこなすという。

 高梨は昨季、スタミナ不足もあってシーズン中盤に失速。3年連続の総合優勝を逃した反省から今季は例年よりも1カ月以上早く始動し、雪上練習にも取り組んだ。

 シーズン中は体重の増減が激しいため、身長と体重によって決まる板の長さの微調整にも悩まされてきた。体重に合わせて選択できるようにするため、220センチ、219センチ、218センチと3種類の板を用意したという。

 国内初戦となった10月の全日本選手権(札幌)で優勝。合宿も順調にこなしてきただけに「(ジャンプの)感覚はつかめてきている。気持ち的に余裕があるので、海外でもスンナリ入っていけそうです」と手応えを口にしているが、W杯本番でのジャンプは極めて不透明だ。

 調子が良すぎることが逆にアダになりかねないと見るスキー関係者は少なくない。ジャンプに限らず、スキー競技では好調な時ほどオーバーペースになりやすい。リスクをかえりみずに強気に攻めた結果、転倒するなどの致命的なミスにつながりかねない。

 ジャンプでは気持ちだけが先走って離陸や着地に失敗して大ケガにつながるケースもある。高梨が好調を維持してW杯を迎えても想定外のアクシデントもある。

 高梨が女王の座を奪還できるかは、本人が自重できるかにもかかっている。

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