“優しすぎる大関”琴奨菊 「初賜杯」までの全内幕

公開日: 更新日:

「ケガで入院している部屋の若い衆や明徳義塾高校時代の後輩力士などを、メールで『頑張れ』などと励ましています。自分がケガで苦しんでいる時でさえ、故障中の後輩、琴勇輝を元気づけるため、メールを送っていた。トレーニングやリハビリの方法も惜しげもなく教え、『ヒザが悪いなら、あの治療院がいいぞ』と、医者を紹介したこともあった。付け人の面倒見もよく、よく食事に連れて行ったり、『これでうまいものでも食えよ』と札束を渡すこともある」

 しかし、その優しさが勝負師としてはアダになった。

「情にもろいということは、感情の揺れ幅も大きい。勝った負けたで一喜一憂していたので、相撲も安定しなかった」(前出の関係者)

 そうした欠点を克服すべく、現在はメンタルトレーナーに師事。今場所、安定した成績を残せたのも、精神面の成長ともっぱらだ。

■横綱昇進は「来場所の内容次第」と理事長

 ならば、来場所は期待してもいいのか。現在の横綱昇進基準は「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」だ。3月場所も優勝となれば文句なしだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終