“優しすぎる大関”琴奨菊 「初賜杯」までの全内幕

公開日: 更新日:

「ケガで入院している部屋の若い衆や明徳義塾高校時代の後輩力士などを、メールで『頑張れ』などと励ましています。自分がケガで苦しんでいる時でさえ、故障中の後輩、琴勇輝を元気づけるため、メールを送っていた。トレーニングやリハビリの方法も惜しげもなく教え、『ヒザが悪いなら、あの治療院がいいぞ』と、医者を紹介したこともあった。付け人の面倒見もよく、よく食事に連れて行ったり、『これでうまいものでも食えよ』と札束を渡すこともある」

 しかし、その優しさが勝負師としてはアダになった。

「情にもろいということは、感情の揺れ幅も大きい。勝った負けたで一喜一憂していたので、相撲も安定しなかった」(前出の関係者)

 そうした欠点を克服すべく、現在はメンタルトレーナーに師事。今場所、安定した成績を残せたのも、精神面の成長ともっぱらだ。

横綱昇進は「来場所の内容次第」と理事長

 ならば、来場所は期待してもいいのか。現在の横綱昇進基準は「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」だ。3月場所も優勝となれば文句なしだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった