野口みずき&高橋尚子 金メダリスト2人が女子マラソン変えた

公開日: 更新日:

 しかし、高橋や野口は当時でも「常識外れ」や「クレージー」と言われた走り込みをしたからこそ世界の頂点に立てたのではないか。

■練習量激減

 日本の女子マラソンは、92年バルセロナ五輪で有森裕子が銀を取ってからアテネの金まで、4大会連続でメダルを獲得。それ以後の北京、ロンドンでは、中村友梨香の13位(北京)がベストだ。突然の成績低迷は、アフリカ勢の急激な台頭ばかりが理由ではない。激減した練習量も大きな原因だ。

 かつて高橋尚子は本紙にマラソン選手が距離を走らなくなった理由について、「北京五輪直前に野口さんが左太ももを故障し、土佐(礼子)さんも足を痛めて途中リタイア。あれを見て、選手も監督もケガしたくない、させたくないという思いが強くなったように思う」と語っていた。

 女子は男子ほど、アフリカ勢との差は開いてはいない。それでも「距離を走らない日本選手が世界を制することはできない」と、2人のレジェンドは思っているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋