全試合で失点…巨人“開幕4連勝”で露呈したリリーフ陣不安

公開日: 更新日:

「リリーフ陣が崩れた? そんなに……そこまで言うほどでもないんじゃないですかね」

 逆転で開幕からの連勝が4で止まった30日のDeNA戦。試合後、巨人高橋由伸監督(40)はこう言って平静を装ったが、監督としての初黒星は決して後味のいいものではなかったろう。

 3点を先制しながら、五回に初先発のドラ1新人・桜井(22=立命大)がつかまった。5連打と死球で同点とされ、なおも1死満塁のピンチを招いたところで降板。2番手の戸根が押し出し死球で勝ち越しを許すと、七回には3番手の今村がダメ押しの2点を失った。

「開幕前から懸念されていたリリーフの不安が露呈しましたね。巨人は開幕3連勝後、ウーゴと長谷川という育成2選手を支配下登録した。唐突な感じがしたが、それだけ後ろの投手に不安を感じている証拠です。野球賭博4投手が解雇され、ただでさえ左投手と救援陣が手薄になった。連勝中もリリーフ投手はピリッとしてませんでしたからね。高橋監督も頭を痛めているはずですよ」

 とは、他球団のスコアラー。確かに、開幕戦ではマシソンが1失点、2戦目にはこの日も失敗した戸根が最終回に3点を失った。3戦目には再びマシソンが失点を許し、6-2で快勝した29日のDeNA戦でも2番手の田原誠が2失点した。開幕4連勝で覆い隠されたが、すべての試合で懸案のリリーフ陣が得点を許しているのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ